第2-2-57図は、買収先との関係性について、スケール変動状況別に確認したものである。これを見ると、「スケールアップ」の事業者は、「横ばい・スケールダウン」の事業者と比べ、「仕入先・外注先」、「同一の財・サービスを提供している
競合他社」と回答した割合が若干高いことが分かる。この調査結果から一概にはいえないが、川上への垂直統合や、水平統合を目的としたM&Aがスケールアップにつながる可能性が示唆される。
第2-2-57図 買収先との関係性(スケール変動状況別)
| スケール変動状況 | 販売先 | 仕入先・外注先 | 同一の財・サービスを提供している競合他社 | 異なる財・サービスを提供している競合他社 | 取引・資金交流がない先、競合関係にない先 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スケールアップ (n=421) | 7.8% | 22.3% | 35.4% | 8.1% | 18.1% | 8.3% |
| 横ばい・スケールダウン (n=962) | 11.5% | 19.2% | 32.0% | 8.3% | 18.3% | 10.6% |
Stacked bar chart showing the relationship with acquisition targets for 'Scale Up' (n=421) and 'Flat/Scale Down' (n=962) companies. The chart shows percentages for six categories: Sales targets, Input/Outsource targets, Competitors providing same services, Competitors providing different services, No relationship, and Others.
資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」
(注)1.組織形態について「法人」と回答した事業者に聞いたもの。
2.直近5年間程度において、他社又は他社事業を買収(M&A)したと回答した事業者に聞いたもの。「他社の買収」とは議決権過半数に当たる株式を取得すること、「他社事業の買収」とは事業譲受のことを指す。いずれも有償・無償かは問わない。
3.複数回実施している場合は、最もプラスの効果を及ぼしたと思うM&Aについて聞いている。
4.5期前と今期見通しの売上高を比較して、第2-2-6図の売上高区分を基に、上方遷移した場合を「スケールアップ」、スケールの変動がない場合又は下方遷移した場合を「横ばい・スケールダウン」と定義している。